補聴器外来とは
加齢や病気などにより聴力が低下すると、会話が聞き取りづらくなったり、テレビの音量が大きくなったりと、日常生活に支障をきたすことがあります。 補聴器外来は、こうした「聞こえ」のお悩みに対して、耳鼻咽喉科で医師が診断し、必要に応じて適切な補聴器を選び、調整・フォローまで行う専門外来です。
なぜ耳鼻咽喉科での補聴器外来が安心なのか
市販の補聴器や通販商品もありますが、補聴器は一人ひとりの聴力や生活環境に合わせた調整が重要です。 耳鼻咽喉科では、以下の検査や調整を一貫して行うため、安心して使用を続けられます。
- 医師による聴力検査と診断
- 適応の有無や耳の健康状態の確認
- 補聴器の機種選定とフィッティング(音の調整)
- 使用後のメンテナンスや再調整
また、耳垢詰まりなど治る難聴もありますし、難聴の裏に大きな疾患が隠れている場合もあります。聞こえづらいと思ったらまず耳鼻咽喉科の受診をおすすめいたします。
補聴器外来の流れ
診察・問診(初診)
聞こえにくさの症状や生活での困りごとを伺います。 聴力検査室にて聴力の状態を調べ、補聴器の適応の有無を判断します。 耳垢がある場合は、必要に応じて除去致します。補聴器装用を考える上で、耳垢の有無は重要となります。
補聴器の試聴・選定(2回目)
使用目的や生活環境などを丁寧にお伺いしながら、複数の機種を試して聞こえ方や装着感を比較します。 長く音の刺激が少ない状態に慣れてしまった「難聴の脳」では、補聴器の音に順応するためのトレーニングが必要です。装用当初はややうるさく感じる場合もありますが、朝起きてから就寝までできるだけ長時間補聴器を装用し、日常の音に慣れることが重要です。
試聴確認(3回目以降)
1~2週間ほど日常生活で補聴器をお試しいただき、改めて補聴器外来を受診していただきます。使用してみた感想や気になる点を詳しくお聞かせください。必要に応じて音の再調整や貸出機種の変更を行います。
補聴器の注文
補聴器の効果が十分に感じることができましたら補聴器を決定します。納品には1~2週間程度かかります。
使用後のフォロー
実際の生活での使い心地を確認し、必要に応じて再調整します。 調整がほぼ合ってきたら、その後は定期的に補聴器の点検やクリーニングを行います。
補聴器の種類
耳あな型補聴器
耳の中に収まるタイプの補聴器で、もっとも目立ちにくい形です。耳あなの大きさや形、聞こえの状態は人によって異なるため、オーダーメイドで作成します。
耳かけ型補聴器
耳の後ろにかけて使用するタイプの補聴器です。耳あな型補聴器よりはやや大きくなりますが、その分多機能で、幅広い難聴に対応できるのが特徴です。
ポケット型補聴器
本体とイヤホン部分が分かれており、本体をポケットや服に装着して使う補聴器です。他のタイプの補聴器に比べて価格が抑えられており、日常で補聴器を使う機会が限られる方にも導入しやすいタイプです。
メガネ型補聴器
音を感じる方法には、空気の振動で聴く「気導」と、骨の振動で聴く「骨導」の2種類があります。メガネ型補聴器は、骨導に異常がある難聴の場合の選択肢となります。イヤホンを装着する必要がなく、外見から補聴器と気づかれにくいのも特徴です。
こんな方は一度ご相談ください
- 家族や周囲から「声が大きい」と言われることが増えた
- 会話で聞き返すことが多くなった
- テレビの音量が大きいと言われる
- 騒がしい場所で話が聞き取りにくい
- 聞き間違いが増えた
早めの対応が大切です
聴力の低下は少しずつ進行するため、自覚しにくいことがあります。 また、聞こえにくさを放置すると、会話や外出の機会が減り、認知機能にも影響を与える可能性が指摘されています。 早めに耳鼻咽喉科で相談し、適切な補聴器を活用することで、生活の質を大きく向上させることができます。
よくある質問(FAQ)
- 補聴器は耳鼻咽喉科で買う必要がありますか?
- 補聴器は家電量販店や通信販売でも購入できますが、耳鼻咽喉科での診察と聴力検査を受けてから選ぶことをおすすめします。聴力や耳の状態に合わない補聴器を使うと、効果が得られないだけでなく、耳に負担をかける可能性があります。
- 補聴器はどのくらいの期間使えますか?
- 一般的には5~7年程度が目安です。使用環境やお手入れの状態によって寿命は変わります。定期的なメンテナンスで長持ちさせることが可能です。
- 補聴器の価格はどのくらいですか?
- 機種や機能によって価格は大きく異なります。耳鼻咽喉科では生活環境や聞こえの状態に合わせ、予算も考慮しながら最適な補聴器をご提案します。
- 健康保険や助成金は使えますか?
- 医師が「補聴器が必要」と判断した場合、身体障害者手帳の交付や自治体の助成制度が利用できることがあります。詳しくは診察時にご相談ください。
- 両耳とも聞こえにくい場合、両耳補聴器が必要ですか?
- 多くの場合、両耳に補聴器を装用することで、音の方向感や会話の聞き取りが向上します。聴力検査の結果に基づきご提案します。
- 補聴器をつけたまま運動や入浴はできますか?
- 補聴器は精密機器のため、水や汗に弱いです。入浴・水泳の際は必ず外し、スポーツ時は防汗カバーや防水機能付き機種の利用をおすすめします。




