声帯は喉頭の中に左右1対ある粘膜の隆起で、声帯が振動することで声が出ます。
声帯ポリープは、声帯の中の小さな血管がやぶれ、粘膜の下に血がたまり、その周囲の組織がはれることにより生じるとされています。
声帯ポリープができると声帯の振動が悪くなるため声がかすれます。
原因
声帯に物理的な損傷が生じやすい状況で発生しやすく、声の使い過ぎなどが原因となります。
そのため、日常的に声を出す方に声帯ポリープを認めることが多く、教師や歌手、ナレーター、政治家といった職業は発症のリスクとなります。
また、日常的に声を出していなくても、運動会やスポーツ観戦において大声で応援することをきっかけとして声帯ポリープが発生することもあります。
症状
主な症状は声がれ(嗄声)ですが、声がやや低音になったり、発声時に違和感があったりすることもあります。
検査
喉頭ファイバースコープで声帯にポリープがあることを確認します。
治療
消炎薬やステロイドホルモンによる治療
初期段階では、喉を安静にし、消炎薬やステロイドホルモンによる治療を行います。
これらの内科的治療でポリープが消失することもありますが、効果が出なければ手術を検討します。