急性低音障害型感音難聴とは、低い周波数の音のみが聞こえ難くなる病気です。
めまいを伴うとメニエール病と診断されます。
症状
ある日突然、以下のような耳症状が起こります。
症状の改善、増悪を繰り返すことがある点で突発性難聴と異なります。
- 難聴
- 耳閉感(耳に水が入ったような詰まった感じ)
- 耳鳴り
- 自声強調(自分の声がこもって大きく聞こえる)
- 聴覚過敏(音がビンビン響いたり、割れて聞こえたりする)
原因
原因は不明ですが、内耳に内リンパという液体が過剰に貯まる内リンパ水腫という状態が病態として想定されています。
検査
- 聴力検査:低音域の聴力低下を確認します。
- MRI:聴神経腫瘍に伴う難聴との鑑別のためにMRIを行うことがあります。
治療
自然に回復することもありますが、反復したり、悪くなったりすることもあります。
有効性を示す十分な証拠はありませんが、治療薬として、副腎皮質ステロイド、浸透圧利尿剤、代謝賦活剤、ビタミン剤などが用いられます。