本来は自然に排出されるはずの耳垢(じこう、みみあか)ですが、耳掃除で耳垢を奥に押し込んだり、水が入って耳垢が膨らんでしまったりした場合に、耳の穴を塞いでしまう「耳垢栓塞」という状態に陥ることがあります。
難聴や耳のふさがった感じ(耳閉感)などの症状をきたします。
検査
耳鏡や顕微鏡を使って耳の中を観察します。
通常は鼓膜が見えますが、耳垢によって鼓膜が見えないと耳垢栓塞となります。
治療
耳鏡や顕微鏡で耳の中を見ながら専用の器具(耳垢鉗子や吸引管など)を使って、耳の穴を塞いでいる耳垢を取り除きます。
治療は通常1回の通院で済みますが、耳垢が硬くなっている場合は、専用の液体を使って耳垢を柔らかくし、数回に分けて取り除くこともあります。